佐用町 「いつまでも働きたい」ー女房と二人で小さな宿をー

Q1、西播磨暮らしを始められたきっかけは何ですか?

退職してもいきいきと暮らしたい。自然を満喫しながら働きたい。食に関する仕事がしたい。それが私たち夫婦の願いです。

平成21年2月に開店した里の宿「香月」には、この願いが込められています。

退職して2年間、辻調理師専門学校、調理技術研究所に通い勉強させていただきました。そして宿にできる、また野菜作りができる田舎家をさがしもとめ、1年以上かけてやっと今の田舎家を見つけることができました。
 

Q2、引越しを決意されてから、西播磨で起業されるまで、ご苦労されたことはありますか?

古民家を入手しても、改修しなければなりません。資金のこともあり、再利用できるものはできるだけ使うようにしました。大工さんに教えてもらいながら、床をはがしたり天井を張ったり、ペンキを塗ったりなど、自分でできることはしていきました。床板一枚一枚丁寧に釘を抜いたり、根太を外したりなど、一つ一つ仕事は難しく根気のいる仕事でしたが、それ以上に仕上がっていくことの喜びを味わうことができました。
 そして、荒地の開墾、鍬、スコップだけではどうにもなりませんでした。
 また、飲食店のことなど初めてのことばかり、何回も専門学校に出かけ、設備や備品、献立など教えを乞うばかりでした。
 そして、退職して4年目、やっと開業にこぎつけることができました。

 

Q3、西播磨暮らしはいかがですか?

何十年も使われなかった畑を耕し、育てた野菜を器にのせる喜び、土地の食材を活かすうれしさ。蕗の薹、茸、たらの芽、筍、栗、柿、など採取する楽しさ。また、炬燵を囲んでのお客様とのお話。都会では決して体験できないことばかりです。
 日本有数の天体望遠鏡のある西播磨天文台の山裾にあるこの土地、壮大な朝霧に包まれる山々、鮎が躍る清流千種川、春は桜、夏はホタルなど自然に囲まれたこの土地での暮らしを満喫しています。

 

Q4、西播磨暮らしをしてみたいと考えている人に、メッセージをお願いします。

民宿のパンフレットを置いてあげると言ってくださった佐用町の商店街の方々「これ食べる?」「これ店で使ったら?」などと食材を届けてくださる近隣の方々、佐用町の人たちはみんなみんな優しく暖かい人ばかり。多くの人たちとの新たな出会いは、私たち夫婦の大きな心の支えとなっています。
 都会から移入し、田舎暮らしをされている方も沢山おられ、相互の交流も多く持たれています。「都会暮らしから田舎暮らしへ」という方が増え佐用の活性化に少しでもつながればと願っています。