江西 保夫さん

◆年 齢:60代
◆出 身:大阪府
◆家族構成:ご夫婦
◆移住して3年目(令和4年12月~)

 還暦という節目を迎えた頃から、大阪以外の場所で暮らしてみたいと、漠然と考えるようになりました。そんな時、大阪で移住相談会が開催されているのを知り、実際に足を運んでみたんです。そこで西播磨暮らしサポートセンターの相談員の方とお話しし、西播磨での暮らしの魅力を感じたことが、移住を具体的に考えるきっかけになりました。

ある日、何気なく観ていたテレビ番組で赤穂市が紹介されていて、そこに映っていた女性グループがとても印象に残ったんです。気になって、実際にその方たちが営んでいる居酒屋を訪ねてみました。家探しにも協力してくださって、今思えば、その出会いが移住をスムーズに進める大きな後押しになったと思います。

その後、赤穂市のお試し住宅がちょうど空いていたので、実際に赤穂での暮らしを体験してみることにしました。そこで特に惹かれたのが「海」でしたね。

ちょうどその頃、コロナ禍でリモートワークが普及し、父が施設へ入居することになったこともあり、移住の計画を前倒しすることにしました。R4年12月より赤穂市でアパートを借り、大阪との二拠点生活を始めました。そしてその生活の中で、理想的な空き家に出会い、リノベーションを経て、R6年12月からは今の家に引っ越し、本格的に赤穂での暮らしをスタートさせています。

私自身の経験から思うのは、「移住者の話は、一人ひとり経緯が違うから、必ずしも参考になるとは限らない」ということです。だからこそ、「自分たちが住む場所ですから、やっぱり何度も足を運んで、地域の方々の話をたくさん聞きたい」と思っています。

こうした思いから、「移住したい人が、移住するまで何度でも気軽に通える拠点」を設けました。そこは移住希望者だけでなく、地域の人や知り合い、大人も子どもも、みんなが息抜きできるような、そんな場所になればいいなと思っています。